日時:平成11年3月2日(火) 午後10時より12時まで
場所:日本障害者リハビリテーション協会 デイジー情報センター
議題:
- 第1回委員会議事まとめの確認
- 委員会の活動計画について
- 今後の委員会の進め方について
- その他について
資料
事例研究「テレビ番組音声の文字化ボランティア活動に伴う諸問題」
活動計画・今後の進め方について(案)
第1回委員会議事まとめ
議題1.第1回委員会議事まとめの確認
議題2.委員会の活動計画について
- 当委員会の活動については、目標とする到達点や、委員会としてどのような意思表示をするか、
早い時点で合意しておいたほうがよいという考え方と、討議を進めていく過程で合意形成を進めていくという考え方の双方が出された。
- 調査研究など、長期間に渡る取り組みが必要な事項と、今国会に出される法案など、
早急な対応が必要な事項とに分け、テーマに応じて、上述の双方の考え方で進めていくこととする。
- いずれの場合でも、本委員会での討議内容をできるだけオープンにし、広く各方面で問題意識を共有していく必要がある。
そのための方策として、まず、議事録をはじめとする本委員会の情報をノーマネットに置き、
そのほかにも情報提供のシステムづくりを進めていくことが合意された。
- 当委員会の活動計画として、資料2の案が承認され、以後は今後の進め方、具体的な活動目標について討議を行っていくこととする。
議題3.今後の委員会の進め方について
(1)今国会をにらんだ短期的な活動計画について
- 今国会(第145回)で改正される、著作権法案に関わる、早急な対応が必要な問題について、以下の事項が話し合われた。
(1)-1 シンポジウムの開催について
- シンポジウムについては、多くの参加者を集めた啓発的な内容で開催する方法と、
参加者を絞り込んで要点のみを討議する2つの方法が話し合われたが、今国会の著作権法案に関しては、
テーマが専門的であることと、時間的な制約から、下記のような形で開催する。
a)今国会期末をにらみ、遅くとも6月4日までに開催する。
b)今回の著作権法改正に焦点を当てた内容とする。
c)問題意識のある人、影響力のある有識者に絞って参加を募る。
d)議員会館を借り、週日に行う。
e)シンポジウムという形式を借りて、最終的に何らかのアピールを出すことが望ましい。
- 次回委員会までに、シンポジウムの具体的な企画、テーマを模索していく。
(1)-2 シンポジウム開催までの取り組み、手続きについて
- 著作権問題について、文化庁、文部省、議員、与党との話を積み上げていき、その集約という形でシンポジウムを開催する形を取る。開催までの過程が重要である。
- 当委員会として、法案の問題点に対し根本的に異議を申し入れていくのか、法案に基本的には賛同するが、付帯決議などで実効ある条件をつけることを要求するのかが話し合われたが、委員会としての意思表示と、委員会の到達目標を国会のなかでどう実現させるかという方策は、両立しうるものと考え、下記のような取り組みを行っていく。
a)委員会として、文化庁に接触し、著作権法案に関して意見を申し述べる。
事務局で日程調整し、議員の紹介を得て、立ち会いをお願いする。
b)衆参両院の文教委員等のうち、協力が得られそうな議員をリストアップし、各自が手分けしてそれぞれのルートから接触し、協力を求めていく。
c)できるかぎり早く、改正著作権法案を入手する。
d)現実的には、与党も巻き込んで、付帯決議などで実効ある条件をつける方法も検討する。
- 国会への提言のほか、例えば基礎構造改革における情報公開についての議論の場などでも、著作権問題について、関係省庁に提言していきたい。
(2)長期的な問題解決を目指した情報・事例収集、研究活動について。
- リハ協では、情報収集の一環として、5月末に、アメリカ、ギャローデットに担当者を送る。
同大のジョン・デイ氏、および河村委員を中心に、国際図書館連盟IFLA(UNESCOの正式コンサルタント)等を通じて、国際的な情報収集と、著作権問題に関する働きかけを進めていく。同時にボストンWGBHにも立ち寄り、現状について意見交換と資料収集を行う。
- 視覚障害者関係の国際的な著作権調査については、デビッド・マン氏(英)の調査があるが、これに相当する聴覚障害関係の調査の例は知られていない。当委員会が受け皿(事務局)になって、IFLAなどを通じて国際的な研究を呼びかけていくことが合意された。
- 国会図書館調査課の田中邦夫氏が、このテーマで論文を書いているので、入手する。
- 事例の収集・蓄積については、事務局も含め、委員各位で手分けして進めていく。
視覚・聴覚障害関係については事例は集めやすいが、知的障害、学習障害については、
問題として広く認識されていない。この分野に対する啓蒙ということも進めていきたい。
- 育成会とLDの親の会から、次回委員会にご出席いただき、現状や考えを聞き、交流を図りながら、事例を発掘・収集することとする。
- その他、文献資料も、委員各位から事務局にお寄せいただきくこととする。
- 著作権の問題について、まとめた資料を作成していきたい。事務局、委員長・副委員長で素案をつくり、委員会で審議する。
議題4.その他について
- 判例をもとにした法解釈の資料を収集してはどうか。例えば「情報アクセス権」「同一性保持」などの言葉が、どう捕らえられ、定義されているか、その解釈にかかる判例などを確認したい。
- 過去の判例をみて、どういうものが著作権侵害にあたり、どいういうものが侵害にあたらないのか、整理してみる必要はある。必ずしも障害者関係の判例でなくてよい。(例えば、情報公開法関連など。)
・次回の日程調整
次回の委員会は、4月5日(月)16:00〜18:00 に開催する。
学識経験者として委員就任を承諾いただいた、竹下義樹氏にも出席を案内する。
オブザーバーとして、全日本ろうあ連盟の松本晶行氏に出席を依頼する。
・議員に連絡するときの参考資料として、協議会趣意書。委員会名簿。委員会議事まとめ。事務局で、そのときどきのセットをつくる。→ホームページへアップ
a)委員会として、文化庁に接触し、著作権法案に関して意見を申し述べる。事務局で日程調整し(3月22日からの週)、議員(八代議員(与党)、または堀議員(野党))の紹介を得て、立ち会いをお願いする。(例えば、情報アクセス権に関わる実定法である、情報公開法など。)
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