懇談内容要旨
日時 |
2004年2月24日(火) 午後2時より4時まで |
場所 |
戸山サンライズ 2階中研修室 |
次第 |
1.参加者自己紹介
2.これまでの経緯について
1)著作権委員会について
2)障害者用音訳資料利用ガイドラインについて
3.懇談
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<資料>
- 出版物のアクセシビリティを考えるセミナー2004資料
- 障害者用音訳資料利用ガイドライン
- 障害者放送協議会について
- 著作権法改正に関わる要望について
<参加者>
- 障害者放送協議会著作権委員
- 井上芳郎(全国LD親の会)、
田中徹二(日本盲人社会福祉施設協議会)、
川越利信(視覚障害者文化振興協会)、
市川雅士(視覚障害者文化振興協会)、
東山文夫(リハ協会)、
原田潔(リハ協会)、
小林知弘(リハ協会)
- 日本図書館協会
- 田中章治(日本図書館協会障害者サービス委員会委員長)、
吉田直樹(東京都立中央図書館資料部情報サービス課)、
川上正信(横浜市中央図書館)
- 日本文藝家協会
- 三田誠広(日本文藝家協会常務理事/知的所有権委員会委員長)
<協議内容まとめ>
1.参加者自己紹介(略)
2.これまでの経緯について
1)著作権委員会について
- 井上委員長より、著作権委員会の活動経緯について説明した。
これまで同委員会は、聴覚障害者の字幕による公衆送信、点字データの利用ついての要望や、弱視者のための拡大教科書について要望活動を行い、その後の法改正で実現していること。目下の課題は、認知・知的障害者のための文章内容の平易な書き直し、また音訳物の利用を視覚障害者以外に広げること、点字図書館以外でも
録音図書の制作を可能とすること、などがあることが説明された。
2)障害者用音訳資料利用ガイドラインについて
- 図書館協会吉田氏より、障害者用音訳資料利用ガイドラインの経緯について説明があり、今後は、日本文藝家協会、日本図書館協会両団体で協定が結ばれること、その後、「図書館雑誌」に掲載のうえ東京と大阪で説明会を行ったあと、運用が開始される予定であることなどが、説明された。
- 文藝家協会三田氏より、本ガイドラインと関連して、文藝家協会による著作権と「読書する権利」に関する取り組みの経緯、日本文藝著作権センターの活動、図書の複製権・複製の譲渡権と出版との関係、「障害者OKマーク」や「EYEマーク」の動向等について、説明があった。
3.懇談
読書する権利と著作権料に関すること、著作権の一括処理に関すること、法改正への展望とそれに向けた関係者の合意形成に関すること、録音図書の質や利用の実態に関する啓蒙の必要性、関係者間の継続的な協議の必要性等について、参加者が自由な形で懇談を行った。
今後もこのような意見交流の場を設け、法改正も視野に入れた必要な働きかけや提案を、共に行えるようにしていきたいと確認した。
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