障害者放送協議会 著作権委員会 文化庁著作権課との懇談(2006年11月17日)
日時:
2006年11月17日(金) 午後1時〜2時20分
場所:
文化庁会議室(文部科学省ビル3階)
出席者
文末参照
参加者紹介のあと、障害者放送協議会の要望事項のうち、現在、文化審議会著作権分科会法制問題小委員会にて審議課題に上っている4つの項目(下記参照)に沿って、著作権委員より説明を行った。
視覚障害者情報提供施設等において、専ら視覚障害者に対し、公表された録音図書の公衆送信をできるようにすることについて
聴覚障害者情報提供施設において、専ら聴覚障害者向けの貸出しの用に供するため、公表された著作物(映像によるもの)に手話や字幕による複製について
また、手話や字幕により複製した著作物(映像によるもの)の公衆送信について
聴覚障害者向けの字幕に関する翻案権の制限について、知的障害者や発達障害者等にもわかるように、翻案(要約等)することについて
私的利用のための著作物の複製は、当該利用する者が複製できることとされているが、視覚障害者等の者は自ら複製することが不可能であるから、一定の条件を満たす第三者が録音等による形式で複製することについて
井上委員長より、法制問題小委員会の8割方の委員各位は、障害者関連の法改正に賛成の立場を表明しており、ぜひ配慮願いたいこと、今後とも課題を明確化するため必要な説明を続けていきたいこと、また本日のような懇談の場を継続的に設けていきたい旨の発言があった。
鈴木法規係長より、文化庁としても障害者のための必要な法改正は推進していく立場であること、ただし著作権利者の利益は守らなければならず、その調整を行う必要があること、誰のためにどのような条件下で行うか明確化を求める声があり、その意味で必要な質問等もさせていただいている、との説明があった。
4つの項目について、さらに鈴木係長からいくつかの質問があり、時間の許す範囲で回答を行ったが、データ等を参照する必要があるため、後日、改めて回答を行うこととした。
以上
参加者一覧
障害者放送協議会 著作権委員会
井上 芳郎 全国LD親の会 〔委員長〕
川畑 順洋 日本盲人会連合
田中 徹二 日本盲人社会福祉施設協議会
小中 栄一 全日本ろうあ連盟
川井 節夫 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
藤澤 敏孝 全国社会就労センター協議会
青木 みどり 全国要約筆記問題研究会
川越 利信 視覚障害者文化振興協会
梅田 ひろみ 全国視覚障害者情報提供施設協会
梅田 博子 CS障害者放送統一機構
河村 宏 国立身体障害者リハビリテーションセンター
藤堂 栄子 NPOエッジ 〔オブザーバー〕
原田 潔 日本障害者リハビリテーション協会 〔事務局〕
文化庁長官官房著作権課
鈴木 宏幸 法規係長
是永 寛志 法規係
厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課地域生活支援室
青木 建 情報支援専門官
冨原 博 情報支援係長
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