障害者放送協議会 第3回放送・通信バリアフリー委員会 議事録(2004年12月20日)

日時: 2004年12月20日(月)午後6:30から8:30まで
場所: 戸山サンライズ2F中研修室
出席委員(敬称略): 寺島彰、高岡正、森本行雄、伊藤宣義、岩井和彦、水野鈴子(太田代理)、川畑順洋、清成幸仁、植村英晴、金子健、稲垣宏樹、川田隆一、(梅垣正宏代理)
欠席委員(敬称略): 川越利信、多田薫、板山賢治、荒井洋、比嘉豪、大久保常明、阿由葉寛、丸山一郎
事務局: 東山文夫、原田潔、小林知弘、中村麻有子

議題

(1) 字幕評価ガイドラインの作成について
(2) セミナーの開催について
(3) 国内調査について
(4) 海外調査について

配布資料

(1)出席委員一覧(エクセル文書)
(2)第2回放送・通信バリアフリー委員会議事録(ワード文書)
(3)障害者放送協議会平成16年度事業計画(ワード文書)
(4)障害者のための情報保障啓発事業について(ワード文書)
(5)平成16年度の事業について(ワード文書)
(6)セミナーについて(ワード文書)

議事録(検討結果)

(1) 字幕評価ガイドラインの作成について

寺島/マニュアル作成ということで、字幕評価ガイドラインの完成を目指すという目標を立てているがどうするか。
高岡/私とろうあ連盟の比嘉さん、情文センター、全要研とで相談してどれくらいのものが作れるか、また翌年度に引き継げることがあるか相談する。情文センターの森本さんご協力お願いします。
寺島/著作料を払うことができる。今年度中にお願いしたい。
高岡/3月10日くらいまでに完成する。

(2) セミナーの開催について

日時:平成16年2月20日(日)13:00〜17:00
場所:弘済会館(四ツ谷)
高岡副委員長の紹介で、イギリスより2名招聘する。
「EUにおける地上波デジタル放送」王立聴覚障害者研究所のマーク・ホダ博士
「テレビ番組における障害者の権利擁護」王立聴覚障害者研究所のマーク・ダウンズ博士
第一部として、このお二人に差別禁止のガイドラインやコンテンツなど、EUの状況について詳しくお話いただく。
第二部は、放送・通信バリアフリー委員会のメンバー、当事者とディスカッションを行う。
お二人に、参考になるようなEUのDVDを前もって送ってもらい、セミナーで観る。

(3) 国内調査について

高岡/植村委員より、ポスターを作ってはという意見が出たが、ポスターは視覚障害者は見えないし、丸めているだけになってしまうのでもったいない。それならばリハ協のウェブに載せたほうが効果的なのでサンプルを作ると良い。
寺島/作ってくれますか。
高岡/専門的な部分は情文センターに協力していただき、事務局と視覚障害者関連の方と年度末くらいまでに。サンプルは、一番最高のものを作るのではなく、今あるものでこれはいいというものを持ってくる。
寺島/既にあるいいものを集めて、こういうのが好例だという形で示す。
高岡/これは国内調査にあたる。
寺島/各団体の方にお願いする。いいものを推薦していただき集めて貸し出す。調査として報告し、必要な時はお見せする。これを国内調査とする。

(4) 海外調査について

EUのデジタル放送とEUの情報について、放送・通信バリアフリー委員会のメンバーを募ってEUに調査に行く。
寺島/EUの話をセミナーで聞くので、その後質問をEUに行って聞いてくる。期間は1週間くらい。募集をかけて数が多ければ抽選。他に良いアイデアがあれば。
高岡/アメリカのボストンで、見てみたいものがある。
金子/コミュニティで障害者への配慮が進んでいるところはない?
寺島/今度来る人に聞いてみる。
川田/普通の局に行って、日本の民法の方が聞いて身につまされるような調査をしてほしい。
高岡/見て帰ってきて伝えるのではなく、民法などの関係者に一緒に行ってもらったほうがいい。
寺島/では声をかけてみる。

(5) 岩井委員からの提案について

岩井/放送協議会を通じての働きかけ、或いは何らかの改善が見られるような取り組みをお願いしたい。セミナーにおいても副音声も含めた観点で、放送事業者へのアプローチに取り組んでいただけないかと思う。
寺島/要望書をバリアフリー委員会で出すのか、セミナーで議題にするのか?
岩井/セミナーでとういうことであれば、韓国から副音声の立場で講師の招聘ができないか。
寺島/要望書に関して、デジタル放送に関して関係機関に働きかけることをオリンピック・パラリンピックで出したので、字幕開設について解説放送を放送事業者宛てに出す?
東山/各団体の意見、視覚障害者分野で要望書を入れてあるので今年度に入れる必要はないと思う。
岩井/今年度はオリンピックでの放送に関しての要望として取りまとめられたので、放送事業者全般での幅広い観点での要望というのは再度してもいいのでは。
東山/オリンピックを契機に、のみならずというのが前文に入っている。
金子/私ももう一度要望書を出すといいと思う。オリンピックを契機ということだったので、さらに全般的なことについて要望書を出す。もう一つはオリンピックでの事業者の取り組みを評価しつつ、さらにお願いすると効果的だと思う。
高岡/セミナーで話してくれるマーク・ホダさんは健聴者であるが、視覚障害者を含めて放送を見る権利を主張され、キャンペーンもされてこられたので、そういったことも話していただける。EUで「万人のためのテレビ」というテーマで取り組んだ方。 要望書については、要望書を出す相手であるNHK、内閣府、テレビメーカーなどに文書を出した後にこういうセミナーがあると立体的に取り組んだらいい。
植村/放送に対する理解が不足しているので、全体の啓蒙を図るために具体的にこうすればいいですよということを含めて、ポスターを作るというのはいかがでしょう。
高岡/要望書は、なぜこれが必要なのかを理解してもらう工夫がいるのと、もう少し意見交換と調整をしてから提出した方が良い。セミナーの後でいいのでは。
寺島/要望書については、時間的なこともあり、年度末に。パラリンピックの後、セミナーの後を受けて、要望を年度末に出す。その中には字幕の解説放送に付いても詳しく載せ、調査結果を入れる。セミナーで韓国から招聘する件についてはどうするか。
岩井/韓国点字図書館の館長でビデオ、字幕にも放送事業者の調整に取り組んでいるユックさんという人がいる。
寺島/二ヶ国語の同時通訳に加えて時間的な問題もあるので、視覚障害者を取り巻く環境などもきちんと入れてもらうように二人(マーク・ホダ氏、マーク・ダウンズ氏)に要望し、ユックさんの招聘はしない。セミナーでホダ博士とダウンズ博士にビデオやDVDなどの参考になるものを持ってきてもらう。第二部の意見交換については、各団体や当事者から生の声を聞く。


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